まいりふれオリジナル読み物です。今回は「花粉症対策」春になるとつらい症状が出るイメージの花粉症ですが、実は春だけではありません。少しでも花粉症になるリスクを下げたい、つらい症状を軽くしたいときに参考にしてください。
●「花粉症対策」
お悩みの方も多い花粉症特集です。
日本人の5人に1人は、花粉症の患者であるといわれます。
中でも多いのがスギ花粉症で、その約8割を占めています。
日本では60種類もの原因花粉が観測されています。
主な花粉と飛散時期(東海地方)
飛散時期 | |
---|---|
スギ | 2~5月 |
ヒノキ | 2~5月 |
イネ | 4~10月 |
春先、秋に多いことがわかります。
対策は症状が出てからよりも、飛散時期になったら花粉症対策を取り始めたほうが効果的です。
花粉症の症状
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目・のど・顔や首の皮膚のかゆみ
・集中力の低下
・だるい
・熱っぽい
・倦怠感
・イライラする
かぜと花粉症の症状の見分け方
かぜ | 花粉症 | |
---|---|---|
期間 | 通常1週間 | 花粉の飛ぶ間ずっと |
鼻水 | 数日でねっとり | さらさらした水っぱな |
その他 | 熱が出る | 目のかゆみも伴う |
花粉症かなと思ったら、専門医に診断してもらいましょう。
花粉症の予防と対策
●風の強い晴れた日と11時~15時頃は、外出を控えめに
晴れて、風が強く、花粉の飛びやすい11~15時は花粉が多く飛びます。
●メガネやゴーグル、マスク、スカーフ、帽子、花粉防止用ジャケットを着用する
防止やスカーフ、ジャケットなどは、家の中に入る前に、外出中についた花粉をしっかりはらいましょう。
●帰宅したら、玄関の外でブラシなどを使って花粉を払う。
服や帽子、髪、マフラーなどについた花粉を払い、家の中に持ち込まない。
●帰宅したら、手洗い、うがい、目・鼻の穴洗いなど。
花粉などのついた手で目をこすったりすることで症状が悪化するので注意。
●車の通風孔を閉じる(外の空気が入らないようにする)。
車の通風孔は意外と花粉の入り込みやすい場所です。スイッチやレバーでしっかりと閉じておきましょう。
●空気清浄機で室内の空気をきれいにする。窓を開けっぱなしにしない。
花粉や黄砂が飛ぶ時期は窓を開けないようにしましょう。換気は空気清浄機、換気扇などを使用しましょう。
●部屋の掃除はこまめに
掃除機だけよりも、水拭きもしたほうがより効果的に花粉を除くことができます。
●外に干した洗濯物や布団は、よくはたいてから取り込む
たくさんの花粉がついているので、しっかりはたきましょう。花粉症の時期は室内干しにしたほうが無難です。
●栄養バランスのよい食生活
乳酸菌やポリフェノール、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸 (DHA)を採るように心がけましょう。
辛い物が好きな人は、我慢しましょう。刺激物は鼻の血管を広げ、鼻づまりをひどくします。
【花粉症に良い食べ物】ヨーグルト、れんこん、青魚、チョコレート、梅干し
●ストレスを解消する、疲れをためない
ストレスと疲れは万病のもとです。ストレスと疲れがたまると、つらい症状が悪化します。
花粉症Q&A
Q.花粉症は、遺伝する?
A.遺伝性が強いですが、発症しない場合もあります。
Q. ある年突然、花粉症になるのはなぜ?
A.毎年少しずつ花粉に対して抗体ができ、その抗体がある一定水準に達すると発症します。
その他の療法
■減感作(げんかんさ)療法とは?
医師が診察して、原因となる花粉(抗原)を突きとめ、その花粉の成分を注射することによって、人為的に抗原にならしてしまおうという、いわば「予防接種」のようなもの
しかし、効果が現れるまでに通常3~4年もかかる上、完全に治る人の割合はおおむね6割以下にとどまっており、まだまだ、改良の余地があります。
■アロマテラピー
薬に頼ってきたけど一向によくならない、もう薬には頼りたくない、そんな人にオススメなのが自然療法の「アロマテラピー」。
香りを吸い込むことで、鼻や喉などの不快感を緩和させ、原因物質にダイレクトに作用し自然治癒力を活性化させ体質改善にも効果を発揮すると考えられています。
【おすすめのアロマオイル】
・ティートリー
抗菌作用の他、抗炎症作用、免疫機能を高め、花粉症に非常に高い効果を発揮
・ユーカリ
呼吸が楽になる、鼻の通りがよくなるなど、評判が高い
【使い方】
・アロマオイルを直接肌につかないようにマスクにしみこませる。
・ハンカチなどにしみこませておき、症状がひどくなったら嗅ぎます。
・部屋の中でアロマポットなどを使い、香らせます。