(清水)あるある大事典放送打ち切り
あるある大事典、放送打ち切りに決定したようですね。 いい面もたくさんあったのに残念です。
あるある大事典でいつも表示されている実験データ、 信頼できるものとできないものがあったので、 情報を取捨選択する必要がありました。
----------------------- 信頼できないデータの例は、 ある食材を食べると問題正解率が上がるいう実験で
「同じ被験者を使い」 問題を一度解く→ある食材を食べる→もう一度問題を解く
この手の実験はかなり信頼性に欠けます。 時々各種健康番組で見かけます。
問題の1点目が同じ被験者を使う点です。 人間は慣れというものがあり、1回目よりも2回目の ほうがほぼ確実に成果が出ます。 (疲れが蓄積されるものは別ですが・・・) 慣れによるものか食材の効果によるものかわかりません。
2点目は、ある食材を食べてから短い時間しか経たず に再度実験を行う点です。 食べ物は吸収されるまでに意外と時間がかかります。 アルコールは液体であり、胃でも吸収されるので すぐに酔いが回りますが、固形の食べ物の場合は 消化吸収に時間がかかります。短時間では、その食材 の効果かわかりません。
---------------------------------------- 他の例ですと、おもいっきりテレビに多いのですが、 「野菜を1日**g以上摂取しているひとは、摂取して いないひとよりも、**病の発症率が**%低いことが わかった」
こういうタイプのものも、信憑性にかけます。 野菜を摂取する人→健康に気を使っている人が多い→ →肉、魚、豆類、ご飯などもバランスよく摂取し、 規則正しい生活をしている可能性も高い→ →**病の発症率が低いという可能性も考えられます。
その食材がいいからといって、その食材を多く食べることで、 それ以外の体に良い食材の食べる量が減ってかえって 逆効果になる可能性も十分考えられます。
いつものバランスの良い食事にその食材を少しだけ 量を増やすほうが良いと思われます。 ----------------------------------------
視聴者が、大した実験データでは驚かないように、 慣れてきてしまったために、このような過剰な実験 データや、実験せずに効果があると決め付けるような ことが起きてしまっているのではないかと思います。
健康番組は、自分たちの知らないこともよく放送して もらえるので、せめておもいっきりテレビだけでも、 なくならないでほしいと思っています。
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